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【5分間ヘルスチェック】勃起障害

コラム(病気のお話し)

40歳以上の男性の3割は勃起障害でひそかに悩んでいます。バイアグラは勃起障害の特効薬ですが、死亡例もある怖い薬だとも報道されています。実際は、専門医の指導を受ければ安全な薬なので、気楽に相談してください。

質問表

以下の質問について、あなたにあてはまる回答に○をつけ、その点数(カッコ内の数字)を合計し、判定表を見てください。

問 チェック項目 回答(点数)
1 朝、目が覚めたとき勃起している はい(0)
いいえ(2)
2 性的刺激を受けると勃起する はい(0)
いいえ(2)
3 性交時、挿入可能な硬さにできる はい(0)
いいえ(2)
4 性交が終了するまで勃起が維持できる はい(0)
いいえ(2)
5 満足できる性交が可能 はい(0)
いいえ(2)
6 糖尿病がある はい(1)
いいえ(0)
7 動脈硬化がある はい(1)
いいえ(0)
8 直腸、膀胱、前立腺の手術を受けている はい(1)
いいえ(0)

判定表

合計点数 重症度 対策
0〜3点 低い 心配ない
4〜6点 中等度 医師に相談
7点以上 高い 治療が必要

解説

バイアグラが発売になり、勃起障害が脚光を浴びるようになりました。男性の性機能障害は日本でも700万人以上いる、ありふれた病気です。男性が性交を行うには「性欲・射精・絶頂感(オーガズム)」の要素が満たされなければなりません。どこの機能の障害であるかにより治療法が違います。

性交できるだけの勃起が起こらず、満足な性交ができない状態をインポテンツと言っていましたが、現在は勃起障害と言います。80歳までは20%以上の人が性交が可能です。あきらめる必要はありません。

陰茎が勃起するためには、性的な刺激で脳が興奮し、その情報が神経を通じて男性器へ伝えられなければなりません。この刺激で血管を拡張する物質が男性器の動脈壁の細胞内に作られ、陰茎の動脈が拡張することで、陰茎海綿体の中に大量の血液が流れ込んで勃起が起こります。神経と血管が重要な働きをしているのです。

勃起障害は、①男性器の異常②動脈硬化などで陰茎の動脈の閉塞(へいそく)による血流障害③脊髄(せきずい)損傷④直腸・前立腺・膀胱の手術での末梢(まっしょう)神経障害⑤ホルモン関係の病気⑥糖尿病など身体的な原因と心因性のストレス――などで生じます。睡眠中の勃起や朝立ちがあれば、勃起機能に身体的な異常はないと考えられます。

治療にはまず、内服だけで効果があり、陰茎の動脈を拡張させて勃起させる作用があるバイアグラが使用されます。バイアグラは陰茎海綿体を充血させ、勃起とその硬度を保つのを助ける薬です。催淫剤(さいいんざい)、精力増強剤の作用はありません。狭心症、心筋梗塞(こうそく)の人などには使用できません。

また血管拡張作用があるため、降圧剤や心臓の薬などを一緒に服用すると、血圧が急に下がってショック状態になることもあります。個人輸入では死亡例が出ています。現在使用している薬を持参して、専門医で併用禁止薬や服用法、注意事項などの指導を受けてください。そうすれば副作用の少ない安全な薬です。バイアグラの有効率は70%ですが、陰茎の海綿体への血管拡張剤の注射、吸引式勃起補助具の使用、シリコンの心棒の挿入手術もあります。気楽に泌尿器科専門医に相談してください。

(文:石井 泰憲)

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