本文へスキップ

Topics

【5分間ヘルスチェック】腎臓がん

コラム(病気のお話し)

血尿が原因で検査を受けると、腎臓がんと診断されることが多いのですが、最近は血尿がなくても、腹部エコー(超音波検査)で腎臓がんが発見されます。治療は腎臓の摘出手術、インターフェロンの注射が有効です。

質問表

以下の質問について、あなたにあてはまる回答に○をつけ、その点数(カッコ内の数字)を合計し、判定表を見てください。

問 チェック項目 回答(点数)
1 血尿が出る はい(5)
いいえ(0)
2 尿検査で尿潜血が陽性 はい(3)
いいえ(0)
3 微熱がある はい(2)
いいえ(0)
4 貧血になってきた はい(1)
いいえ(0)
5 タバコを吸う はい(2)
いいえ(0)
6 脂質が多い物を食べる はい(1)
いいえ(0)
7 体重が急に減った はい(1)
いいえ(0)
8 疲れやすくなった はい(1)
いいえ(0)
9 精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)がある はい(1)
いいえ(0)
10 腹部エコーで腎臓に異常なし はい(−5)
いいえ(0)

判定表

合計点数 判定 対策
0〜3 問題なし 特になし
4〜7 腎臓がんの可能性あり 診察を泌尿器科の専門医で
8〜 腎臓がんが疑わしい 早急に泌尿器科の専門医で検査を

解説

腎臓がんには、成人に発生する腎細胞がんと小児に発生するウイルムス腫瘍(しゅよう)などがありますが、そのうち80%を占めるのが腎細胞がんです。腎細胞がんの症状として血尿、腎腫瘤(じんしゅりゅう)、腎疼痛(じんとうつう)が昔からいわれていますが、3分の2の人は血尿だけが現れます。腫瘤形成、疼痛を伴うようになると「進行がん」のことが多いようです。

また、微熱、脱力感、体重減少、食欲不振、貧血、血沈の異常など種々の症状を示すこともあります。腎細胞がんは、日本人では増加傾向にあり、脂質の摂取増との関係があるともいわれています。

血尿は重要な症状です。がんが尿管への出口に近い腎臓の中心部に発生すると出血し、血尿が出やすいのですが、腎臓の外側部にできる場合、血尿はがんが大きくなるまで出ません。

血尿が見られない小さながんでも、最近では腹部エコーの発達により発見できるようになりました。健康診断に腹部エコーが取り入れられるようになり、早期がんの段階での発見が多くなりました。

治療は腎臓の摘出手術です。腎臓は2個あり、片側を摘出しても、残った腎臓には予備能力があるので、代償することができます。このため、腎臓の機能障害は起こしません。

また、他の臓器などへ転移があっても、インターフェロンの注射が有効とされています。

腎臓がんは早期に発見することが大切です。腹部エコー検査を年1回は受けることをお勧めします。

(文:石井 泰憲)

コラム(病気のお話し)一覧へ